もしかして「別れたくなる症候群」？その心理と、幸せな関係を築くための治し方

特に大きな不満があるわけじゃないのに、恋人との関係が深まるにつれて、無性に別れたくなってしまう。

そんな感情に、あなたは一人で悩んでいませんか？

もしかしたら、それは「別れたくなる症候群」かもしれません。

この症状は決して珍しいものではなく、実は多くの人が抱えている悩みなんです。

この記事では、その原因を一緒に探り、あなたの不安を解決するための具体的な方法を丁寧にお伝えしていきますね。

「別れたくなる症候群」とは？

「別れたくなる症候群」って、ちょっと聞き慣れない言葉かもしれませんね。

これは、特定の相手や状況に関わらず、恋愛関係が安定してきたり、付き合いが長くなってきたりすると、なぜか「別れたい」という衝動的な感情に駆られてしまう心理状態を指します。

まるで、恋愛の時期が来ると行動がパターン化してしまうような症状と捉えてもいいかもしれませんね。

なぜ「別れたくなる」と感じるのか？根本原因を探る

では、なぜそんな感情が湧いてくるのでしょうか？

実は、この感情の裏には、あなたの心に隠されたいくつかの心理的な原因がある可能性が高いんです。

ここを理解することが、解決への第一歩になりますよ。

自己肯定感の低さ

そんな無意識の思い込みが、せっかく築き上げた関係を自ら壊そうと働くケースがあります。

自分に自信がないと、相手の愛情を素直に受け取れず、不安になってしまうんですね。

過去の経験やトラウマ

今までの恋愛で深く傷ついたり、過去の経験が影響して、親密な関係を避けるための防衛行動として「別れたい」という感情が生まれることがあります。

特に幼少期の関係性が影響しているケースも少なくありません。

理想と現実のギャップ

あなたの中に「恋愛はこうあるべき！」という理想像が高すぎると、現実の恋人や関係に不満を感じやすくなってしまいます。

「もっと良い人がいるのでは？」と思考が巡り、イライラしてしまうことも。また、以下のように拗ねているのかもしれません。

変化への恐れ

関係が深まることや、結婚など未来に進むことへの漠然とした不安から、今の状況をリセットしようとする心理が働くことがあります。

新しい生活への変化を恐れる気持ちですね。

依存への抵抗

相手に依存することへの強い抵抗感や、自分の自由が奪われることへの恐れから、関係を断ち切りたくなる傾向があります。

一人でいる時間を大切にしたい気持ちが強い男性や女性にも見られます。

あなたの「別れたくなる」タイプをチェック

あなたの「別れたくなる」本当の理由は、どこにあるのでしょうか？

あなたに当てはまるものにチェックを入れてみてください。

診断結果とタイプ別の傾向

それでは、診断結果に基づき、あなたの性格を読み解いていきましょう。

A. 不安型（主に1, 3, 5, 6, 9にチェックが多い場合） 

このタイプは、関係が深まることへの不安や、自分が愛されることへの自信のなさから、「別れたい」という感情を抱きやすい傾向があります。

過去の経験からくる後悔や、相手に嫌いだと思われることへの恐れが根底にあるケースも。

自分の感情を理解し、自己肯定感を高めることが必要です。

B. 回避型（主に4, 7, 8, 10にチェックが多い場合）

 このタイプは、相手との距離が縮まることや、依存されることへの抵抗感が強い傾向があります。

自由を大切にし、自分の時間や空間が脅かされると感じると、「別れたい」という衝動的な感情が湧きやすいでしょう。

人間関係における健全な境界線を引く方法を学ぶことが解決の鍵となります。

C. 完璧主義型（主に2, 5, 9にチェックが多い場合） 

このタイプは、恋人や恋愛関係に高い理想像を抱きがちで、相手の欠点や不満な点に目が行きやすく、イライラすることが多いでしょう。

理想と現実のギャップに苦しみ、「もっと良い人がいるはず」と思考が巡りやすい傾向があります。

相手を受け入れ、完璧ではない関係も愛する視点を持つことが必要です。

※あくまで簡易診断です。本当の原因は複合的な場合もありますので、参考程度にしてくださいね。

「別れたくなる症候群」を治す具体的なステップ

ここからは、あなたの感情とじっくり向き合い、健全な関係を築くための具体的な方法をご紹介します。

焦らず、あなたのペースで行動してみてくださいね。

①自分の感情を理解する

まずは、あなたの心の中で何が起こっているのかを理解することから始めましょう。

感情をコントロールするためには、まず知ることが必要です。

感情の記録:

「別れたい」と強く感じた時間、その時の状況、具体的な思考、そして体調や気分など、心と身体の症状をメモしてみましょう。

生理前やPMS（月経前症候群）の時期に感情が不安定になる女性もいるので、月経周期と感情の変化を記録するのもおすすめです。

行動パターンや原因が見えてくる可能性がありますよ。

なぜそう感じるのか深掘り: 

「なぜ別れたいのか？」という問いを、本当の理由が見つかるまで「なぜ？」と5回繰り返す「Whyツリー」という方法を試してみましょう。

例えば、「彼氏と別れたい」→「なぜ？」→「イライラするから」→「なぜイライラするの？」→「連絡が少ないから」→「なぜ連絡が少ないとイライラするの？」…といった具合です。

この分析で、本当の原因が理解できます。

②思考の癖を直すワーク:

ネガティブな感情や思考は、習慣になっているケースが多いんです。

少しずつ思考の癖を改善していきましょう。

ネガティブな自動思考に気づく

 「どうせこの関係は無理」「いつも私が後悔するパターンだ」といった、無意識に頭をよぎるネガティブな思考に気づくことが大切です。

ストレスや仕事の疲れが溜まっている時期は、特にネガティブな思考に陥りやすい傾向があります。

思考を客観視し、別の視点を探す

その思考は本当に正しいのでしょうか？別の解釈はできないでしょうか？その思考を裏付ける証拠はありますか？と、自分に問いかけてみましょう。

例えば、「彼氏は私を嫌いになった」という思考に対して、「仕事が忙しいだけで、連絡が少ないのは仕方ない可能性もある」というように、より現実的で建設的な思考に置き換える練習をします。

感謝の気持ちを持つ練習

恋人の良い点や、二人の関係の中にあるポジティブな側面に意識的に目を向け、感謝する習慣をつけましょう。

些細なことでも構いません。「いつもありがとう」と言葉に出してみるのも効果的です。

③自己肯定感を高める

「別れたくなる症候群」の根本原因の一つに、自己肯定感の低さがあります。

ここを高めることが、安心して関係を築く上で必要な要素です。

自分の良い点を認める

毎日、あなたの長所や、その日に「できたこと」「頑張ったこと」を3つ書き出してみましょう。どんなに些細なことでも構いません。自分を褒める時間を意識的に作ってくださいね。

小さな成功体験を積み重ねる

達成可能な小さな目標を設定し、それをクリアすることで自分の中に自信を積み重ねていきます。例えば、「毎日5分だけ運動する」「仕事で一つだけ新しいことに挑戦する」など、無理のない範囲で大丈夫です。

自分を大切にする時間を作る

趣味やリラックスできる時間など、自分を満たす活動を意識的に取り入れましょう。一人の時間を充実させることで、相手への依存心も軽減され、心身のバランスも整いやすくなります。

④パートナーシップを見直す

自分の感情を理解し、自己肯定感が高まってきたら、恋人との関係性をより良くするための行動に移していきましょう。

健全なコミュニケーションを学ぶ

自分の気持ちを正直に、しかし相手を責めずに伝える「アサーティブコミュニケーション」を実践しましょう。LINEや言葉で伝える際も、「〜してくれない」ではなく「〜してくれると嬉しいな」といった表現を心がけてみてください。

期待値を調整する

パートナーや関係に完璧を求めすぎず、現実的な期待値を持つことが大切です。人間関係は互いに影響し合うものですから、完璧な関係は存在しません。欠点も受け入れる心が必要です。

二人の時間を大切にする

意識的にデートの時間を設けたり、共通の趣味を楽しんだりして、関係を育む努力をしましょう。一緒に過ごす時間は、愛情を再確認する良い機会になります。

適度な距離感を保つ

べったりしすぎず、お互いのプライベートな時間や空間を尊重することも、関係を長続きさせる秘訣です。距離があることで、相手への思いが深まることもあります。

SNSでの相手の行動を過度にチェックすることもストレスの原因になる可能性があるので注意しましょう。

専門家のサポートも検討しましょう

もし、ご自身での解決が難しいと感じる場合や、感情の波が激しく、心身の不調が続くようであれば、一人で抱え込まずに専門家のサポートを検討することをおすすめします。

カウンセリング

心理カウンセラーや夫婦カウンセラーは、あなたの感情を冷静に整理し、根本原因を特定し、具体的な対処法を一緒に考えてくれます。

無料の初回相談を受け付けているケースも多いので、まずは予約してみるのも良いでしょう。

心理療法

認知行動療法など、特定の心理療法が「別れたくなる症候群」に有効な場合もあります。

医師や医療機関に相談し、適切な診断と処方を受けることも解決への可能性を広げます。

特に女性の場合、女性ホルモンの乱れが感情の不安定さに影響しているケースもあるため、婦人科で低用量ピルなどの服用を検討するのも一つの方法です。

まとめ：自分と向き合い、より良い関係を築くために

「別れたくなる症候群」は、あなたの心の状態や過去の経験が関係していることが多いものです。

衝動的な別れを後悔しないためにも、この感情は、あなたが自分自身と向き合い、より健全な自己と関係性を築くための大切なサインかもしれません。

焦らず、一つ一つのステップを踏んでいくことで、きっとあなたの心に前向きな変化が訪れるでしょう。

自分を理解し、行動することで、恋人との関係だけでなく、人間関係全体が改善されていく可能性も十分にありますよ。

心配なことがあれば、いつでも相談してくださいね。